ビタミンについての常識②
【ビタミンの大部分が体内で作られません】
原始時代の動物は、いろいろのビタミンを自分の体内で作っていたといわれていますが、進化の過程でそうした機能は失われて現在に至っています。ビタミンCの合成機能だけは、なぜかほとんどの動物が残しています。しかし、人間、サルなどの一部の動物はビタミンCを自分の体内では作ることができません。人間は体内の腸内細菌によって合成されるビタミンB2、B6、B12、パントテン酸以外のビタミンを作ることができないのです。
食物などでとったビタミンのうち脂溶性ビタミン(A、D、E、Kなど)を除いて、ほとんどの水溶性ビタミンは摂取したその日かぎりで排泄されてしまいます。一度にいくらたくさんのビタミンを取ったからといって、1週間も体内で働いてはくれません。毎日の補給が大切なのです。