2017/02/01

にんにくについてもっと知ろう

◆にんにくの歴史

にんにくは紀元前3700年代のエジプトの王墓や、紀元前1300年代のツタンカーメンの墓から見つかるなどとても長い歴史を持っています。にんにくが日本に入ってきたのは4世紀ごろ。19世紀にはルイ・パスツールがにんにくに殺菌効果があることを調べており、また第二次世界大戦のロシア政府が、戦場で抗生物質の代わりににんにくを用いた事から「ロシアのペニシリン」と呼ばれるなど、にんにくは感染症の予防に利用されてきた歴史をもちます。

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◆にんにくの効用

にんにくは昔から疲れた時、美容などに良いとされ、重宝されてきました。また1990年、米国立がん研究所は”がんを予防する可能性のある食品”をリスト化した「デザイナーフーズ・プログラム」を発表しました。これには野菜・くだもの・ハーブなどの40種類の食品が選定されていて、ピラミッドの頂点に近いほど重要な役割を担うとされており、にんにくが最上位(1群)にあげられています。

 

 

◆ニンニクの主な成分

*アリシン:

にんにくやネギの特有なにおいのもとになっている成分で、にんにくの塊まりを切ったり、潰すと細胞中にあるアリインという成分が酵素のアリイナーゼと反応してアリシンが合成されます。アリシンは強力な殺菌作用、解毒作用と共にビタミンB1の吸収を助けたり、胃液の分泌を促しタンパク質の消化を促進、発汗などの代謝作用を高めるなどの働きがあります。また、肝臓に貯蔵されているコレステロールを胆汁へと排出させ血中のコレステロールを調節したり、ビタミンB1と協力することでインスリンの分泌を促進する効果もあります。

アリシンは硫黄化合物なのですが、この硫黄化合物には血小板が集まるのを防いだり、弱ったナチュラルキラー細胞の働きをもとに戻したり、余分な活性酸素を除去する作用があります。(*がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球)

 

*ビタミンB1

糖質を分解してエネルギーに変換するときに不可欠な栄養素で、疲労を回復したり末梢神経を正常に保つ働きがあります。にんにくが滋養強壮などの効果をもつのは、にんにくに含まれるビタミンB1が先ほど紹介したアリシンと体内で結合することにより、活性持続型ビタミンB1(にんにくB1またはアリチアミンともいいます)になるからです。アリシン、ビタミンB1それぞれ単体でも滋養強壮などの効果はありますが、この2つの成分が結合することで体外に排出されにくくなり、より効果的に作用があらわれます。

ニオイが気になる!など嫌われる事も少なくないにんにくですが、すごい力を秘めた食品の1つと言っても良いのではないでしょうか。

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毎日を元気に過ごすために普段の食事に少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

「健康食品」の安全性・有効性情報(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)サイト

(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所 サイト

ニンニクの科学(新装版) 齋藤洋 監修 2008年04月20日 朝倉書店

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